2022.12 ハワイ1人旅 vol.8 「イオラニ宮殿」日本語ガイドツアー

壮麗な佇まいの「イオラニパレス」


ハワイ到着日に予約をしていたのが「イオラニパレス日本語ドーセント(ガイド付)ツアー」
このツアーは曜日や時間が限られています。
到着日に予約を伴うアクティビティは、万が一に備え今まで避けていたのですが、今回は日程を考慮した結果 初日に伺います!
場所はホノルル ダウンタウン地区 "カメハメハ大王像"の目の前です。

まず「イオラニ宮殿('Iolani Palace)」について、さらっとご紹介します。

イオラニ宮殿('Iolani Palace)とは?

  • 1882年建立
    ハワイ王国7代目"カラカウア王"によって建てられたアメリカに存在する唯一の宮殿
  • 英華を極めたカラカウア王の時代から、激動の時世に翻弄されたリリウオカラニ女王の時代まで、宮殿の至る所にハワイ王国が歩んだ栄光と翳り、転覆の歴史が刻まれています
  • 建物は地下1F 地上2F建てのイタリア フィレンツェ様式
  • 宮殿内には当時 日本の皇居・ホワイトハウス・バッキンガム宮殿にも導入されていなかった"電灯"をはじめ、電話、水・お湯が出る蛇口、水洗トイレ(下水道設備含む)など、時代を先取りした最先端の設備が整えられました
  • ハワイ国有種のコア材で作られた壮観な内装や家具・調度品、王室ゆかりの宝飾品、世界各国の王室から贈られた美術品などが揃う まさに"豪華絢爛"という言葉が相応しい邸内。世界中の王室や皇族・国賓をこの宮殿に招待し 盛大なおもてなしがされました
  • カラカウア王は世界周遊を成し遂げ、日本にも1881年に来訪しています。明治政府より贈呈された天皇家の御紋の入った壺は、宮殿内1Fのグランドホールに飾られています
    また、パリの博覧会で"エジソン"と会い、電灯を自国へ調達するための直談判をされたというエピソードにも驚きです
  • しかしながら、実際に宮殿として機能していたのは11年という短い間でした。カラカウア王亡き後、リリウオカラニ女王時代の1893年、アメリカ移民などによる革命派勢力に占拠され ハワイ王国は転覆。イオラニ宮殿は接収されてしまいます
  • 接収後はアメリカ共和国→ハワイ準州→ハワイ州の行政庁舎として使用されましたが、1963年 ハワイ王国の歴史的価値を見直し ハワイアンのアイデンティティを守るために宮殿内外の修復・復元作業が開始されます
  • 1978年にイオラニ宮殿の一般公開 開始
    接収当時 競売にかけられ世界中に散らばった多数の家具・調度品・美術品などは、今現在でも「イオラニ友の会」による買戻しが行われ、王国当時の40%程が戻ってきたと言われています

イオラニ宮殿 日本語で参加できるツアー&予約方法は?

イオラニ宮殿のガイドツアーはいくつか種類がありますが、日本語で参加できる主なツアーは以下の2つです。
(日程/料金/予約方法は2023年1月22日現在。変動が予想されますのでご注意ください)

"オーディオツアー(日本語選択可)"
専用のヘッドホン付タブレットが貸し出され、録音された音声に沿って館内の1-2Fを自分のペースで回ることができるセルフガイドツアーです。

開催日程:火・金・土 9時~15時30分
料  金:大人18歳以上$26.95/ 13-17歳$21.95/ 5-12歳$11.95/ 0-4歳 無料



私が今回予約したのは
"日本語ドーセント(ガイド付)ツアー(Japanese Language Docent-Led Tour)"

知識豊富な解説員の方と館内を回り、ハワイ王国の歴史のお話から、公式行事に使われた宮殿1Fの部屋、そして王家のプライベート空間だった2Fの部屋を巡り、調度品や王家の暮らしについて説明をしてくださいます。

開催日程:水・木 15時30分~のみ
料  金:大人18歳以上$32.95/ 13-17歳$29.95/ 5-12歳$14.95/ 0-4歳 無料



いずれのツアーも所要時間は1時間程。
ツアー終了後、地下1Fの展示ギャラリー(15分程)をセルフで回り終了となります。

予約は今現在 公式HPからまたは電話のみとなっています。
訪問を予定している方は、事前に予約が必要です。
他にも様々なツアーが開催されていますのでご覧になってみてください。
公式HPイオラニ宮殿 (iolanipalace.org)

オーディオツアーを検討されている方!JCBカードをお持ちの場合ディスカウントコードが発行されています♪
期間限定ですのでご注意くださいね。
JCBたびらば[旅LOVER] 海外旅行情報サイト (jcb.jp)

受付窓口・ツアーのスタート場所は?

受付窓口は、イオラニ宮殿の後方左側にある建物"ハレコア"(Hale Koa/'Iolani Barracks)です。
こちらも1871年 珊瑚礁ブロックで建てられた歴史的建造物の1つです。王国時代には王室の警備に従事する方の兵舎として使われていました。

中央の入口の先に、チケットブースがありますので、そこでチェックインをします。
チェックインは"ツアースタートの30分前"です。チェックイン時に英語で説明があり、完了後 シール状のチケットをもらい胸に貼ります

中庭に進むと、トイレ、パレスショップ(売店)があります♪
暑さで涼みたかったこともありショップに立寄りました。
ショップ内には、ハワイの歴史や王政に関する本、コア材を使った木工品、ジュエリー、ポストカードなどが売られていました。
とくにポストカードは他店で見たことがないものや、イオラニ宮殿オリジナルのものがあったので2点購入しました♪次回のBlogでご紹介します!



ツアースタートの場所は宮殿の裏側 階段下 です。赤い看板がありますのでその付近で待機。時間が来るとスタッフの方よりお声が掛かります。近距離で宮殿を拝見すると、細部に渡る外観の美しさに感動します。

いよいよイオラニ宮殿内へ!

担当していただいたドーセントさんは、カメハメハ一族の末裔と結婚された とても素敵な方でした。
ハワイ王国の歴史から8代に渡る王家のお話し、当時の宮殿の様子から転覆に至るまでの経緯をわかりやすく 丁寧に説明をしてくださいました。お話しに入り込んでしまい、私は終始 涙をこらえ半泣き状態でした。

とくに圧巻だったのが1Fの"グランドホール"です。壁面には歴代順に王の肖像画が飾られ、荘厳な雰囲気に圧倒されます。中央に配置されたコア材の豪華で大きな階段を昇った時は大変感慨深く、手すりに触ることすら恐れ多く緊張しました。

そしてリリウオカラニ女王が8ケ月間 幽閉された部屋には、女王が作製した有名なキルトが展示されています。志半ばの無念さ、深い悲しみ、ハワイの国民を想う思いが伝わってきます。
もし、革命派勢力に狙われず ハワイ王国が存続していたとしたら、どんなハワイになっていたのか。当時の日本の立場も含め とても気になります。
ツアー定員15名のところ、私が参加した日は"私1名のみ"。貴重なプライベートツアーになりました♪

説明に夢中で、宮殿内の写真を1枚も撮らなかったので、イオラニ宮殿公式HPよりガイドツアーで入ることができる各部屋の写真を引用させていただきました。

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Iolani Palace 公式HPより引用

Iolani-Palace-2
Iolani Palace 公式HPより引用

Iolani-Palace-3
Iolani Palace 公式HPより引用

ガイドツアーが終了したあと、ドーセントさんに別れを告げ、地下に向かいます。
地下1Fは、ロイヤルコレクション、復元されたキッチン、歴史的な写真や書類などが展示されたギャラリーとなっています。
すべて英語表記のみのため理解が薄いですが、惜しみなくイオラニ宮殿を満喫してきました。

ツアーに参加する際の注意事項

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イオラニ宮殿 裏側にあるバニヤンツリー

ガイドツアーに参加する際、いくつか注意事項がありますのでご紹介します。

  1. 荷物・・・大きなカバン・リュック・食べ物・飲料 持込禁止。館内ロッカーに預けます。
  2. 写真・・・館内の写真撮影はOK。NG→フラッシュ・拡張レンズ・動画・録音・三脚・一脚・自撮り棒
  3. ベビーカー・・・個人所有のベビーカーの使用禁止。ベビーカーの貸出(無料)があります。
  4. シューズカバー・・・入館時、シューズカバーが配布されますので靴の上から着用します。
  5. ドーセントさん・・・ドーセントさんの写真を撮ることは禁止されています

いかがだったでしょうか。ドーセントツアーで大変満足したので、次回はオーディオツアーでゆっくり巡ってみたいなぁと思っています。気になる方は是非、ご予約の上 訪れてみてくださいね!

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